注目したいのは、銀行業には計営リスクが存在し、それは経済の変動によるところが大きいことだ。「仮に今後、中国の地方債務に大きな問題が発生した場合、銀行は今ある利益を全部使い果たす可能性が高い。各大手銀行は既にこれらの不良債権への備えを強化している」と呉副主任は指摘する。
もし、大手銀行に喜んで中小企業に融資させるのなら、不良債権を相殺する銀行の自主的な権限を拡大する必要がある。中小企業は融資リスクが高く、見返りがあまりにも不釣合いなため、高い金利で相殺しなければ、そのリスクは全て銀行に降りかかってしまい、銀行が耐えられなくなってしまう。もちろん、融資メカニズムの改善を促す事は必須である。例えば、小規模の融資を多く行なっている銀行の税負担を軽減或いは免除することなどによって、銀行のやり方を変えていくことができる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年3月13日