IT専門調査会社のIDCが16日に発表した報告書によると、中国は2012年に米国を抜き、スマートフォン出荷量で世界最大規模の市場となる見通しだ。新華網が17日報じた。
同報告書は以下のように指摘した。
日本、英国、米国等の先進国のスマートフォン市場も引き続き成長するが、その数量は新興市場に及ばないだろう。ただし、ハード価格および通信キャリアによる料金プランは依然として、新興市場におけるスマートフォン市場発展の障壁となっている。
中国は今年、世界スマートフォン市場で20.7%のシェアを占め、米国の20.6%をわずかに上回るだろう。2016年になると両国の差が拡大し、中国は20.2%、米国は15.3%、インドは9.3%、ブラジルは4.7%、英国は3.7%を占めると見込まれる。
チップ価格の低下および市場競争の熾烈化に伴い、販売価格が200ドル(約1万6600円)を下回る低コストAndroidスマートフォンが、中国市場成長の主な原動力となる。中国メーカーの華為(Huawei)、中興(ZTE)、レノボらもまた、通信キャリアと契約した携帯電話により、市場成長を促すだろう。
「人民網日本語版」2012年3月19日