中国外貨取引センターの26日の発表によると、同日の銀行間外貨市場の人民元対米ドル為替相場の基準値は1ドル6.2858元で、前営業日より33ベーシスポイント上昇し、2営業日続けて2005年の人民元為替制度改革実施以来の最高値を更新したと発表した。
市場関係者は、23日のドルインデックスの小幅低下、近ごろの人民元相場の柔軟性の向上などが連日の人民元対ドルレート基準値の最高値更新につながったと見ている。
アナリストは、近ごろの米ドル相場には上昇に転じる兆しが現れているが、その段階的上昇傾向が人民元の実質為替レートに大きく影響することはないと分析。人民元相場は釣り合いの取れた水準に近づいており、今後は6.30元付近で推移し、比較的高い柔軟性を維持する見通し。また、短期的に人民元対ドルレート基準値がさらに最高値を更新する可能性もあると見られる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年3月27日