中国証券監督管理委員会(証監会)は3日、海外投資家の投資ニーズを満たし、中国資本市場の安定した発展と対外開放を推し進めるため、国務院の承認を経て、証監会、中国人民銀行、国家外貨管理局は適格海外機関投資家(QFII)の投資枠を500億ドル拡大して800億ドルにすることを決めたと発表した。また証監会は同日、人民元適格海外機関投資家(RQFII)の投資枠を500億元拡大し、試行実施機関によるA株ETFの発行、香港上場ETF商品への投資を許可した。
中国は23の国・地域の158機関のQFII資格を認めている。資産管理会社は82社、保険会社11社、国家ファンド(SWF)、年金、寄付基金などの機関29社、商業銀行23社、証券会社13社。うち、129社の投資認可額は245億5000万ドル。3月23日現在、QFII専用口座の残高は2656億元に上り、うち株式は74.5%、債券は13.7%、銀行預金は9.6%を占めた。A株流通時価総額に占めるQFIIの比率は1.09%となっている。
「中国証券報」より 2012年4月5日