4月1日は「エイプリル・フール」であるが、奇しくもこの日に日本の企業から「嘘ではない」悲惨なニュースが飛び込んできた。ソニー、パナソニック、シャープの三大企業が社長交代を行なったのだ。日本企業を巨大な艦隊に喩えるとしたら、この三社は正に艦隊の先鋒である。最前線の軍艦が揃って艦長を変えるというのは異例のことである。特にソニーとパナソニックは言わば、アップルとマイクロソフトのようなもので、日本を代表するトップレベルの企業である。
ソニーの製品は昔から高品質で名高く、日本の慎重で保守的な企業風習の中でも、ソニーのイノベーションは卓越していた。しかし、今のソニーはテレビ事業で既に8年連続の赤字を出しており、2011年には26億米ドルと言う過去最高の損失をたたき出した。
パナソニックの創始者松下幸之助氏は「経営の神」と崇められている。日本の電機メーカーは日立や東芝、三洋など兵揃いであるが、パナソニックはいわば強者の中の王である。しかしこの「経営の王者」も昨年は102億ドルの大赤字を出し、電気機器業界の「赤字王者」となってしまった。