昨年の悲惨な業績に関して、日本の電気機器業界は主に二つの要因を挙げている。一つは東日本大震災、もう一つがタイの洪水、両方とも日本の生産拠点を直撃したことである。
しかし、それは問題の根本ではない。会社の不景気を天災のせいにしてはいけない。日本企業の集団的な衰退にはもっと深い要因が存在する。
実際、2000年以来、日本の五大電機メーカーNEC、パナソニック、富士通、シャープ、ソニーの株価は2/3近くが蒸発している。日本の電機メーカーはほとんどが同じようなものを製造している。8社が携帯電話、10社が炊飯器、6社がテレビであり、多くの企業が何でも製造するが、製品のレベルが低く、最終的には泥沼状態に陥った。
イノベーションは日本の消費品の「魂」だった。ウォークマンの発明からインバーターエアコンの生産まで名声を馳せたものばかりである。