世界銀行中国担当チーフエコノミストの韓偉森氏は「消費成長の伸びがやや鈍化し、投資の成長の減速傾向が強まっていることに加え、外需は一向に不振から立ち直ることができていないため、中国の経済成長が緩やかな減速傾向をたどるだろう。一方で、経済過熱のリスクが緩和されるにつれ、ソフトランディングの実現が期待できる」との見方を示した。
報告書では、昨年の中国の政策的注目点となっていたインフレは既に緩和傾向にあり、今年の消費者物価指数(CPI)の前年同期比伸び幅は3.2%に低下すると予測された。韓偉森氏はまた、「3月の物価水準は上昇が見られたものの、それは一時的なものであり、全般的に見れば、インフレは依然、制御可能な範囲内にある」と指摘した。
「中国証券報」より 2012年4月13日