アジア開発銀行(ADB)は11日、『2012年アジア開発展望』を公表し、中国の向こう2年の経済成長は鈍化するが、成長率は8%以上を維持するとの見通しを示した。力強い投資に主に後押しされるという。
ADBは、固定資産投資は引き続き中国の経済成長の主なけん引力になると予想。2012年と13年の投資増加率はともに20%を超え、公共インフラと保障性住宅の建設は不動産業低迷による影響をある程度抹消すると見られる。雇用ポストと給与の増加、財政支出の拡大に後押しされ、向こう2年の個人消費の年間伸び率は12%前後を維持する見込み。
ADBの李昌鏞チーフエコノミストは、「世界経済にはまだ不確定性が満ちあふれるが、国内の個人消費の伸びと貿易黒字の減少に伴い、中国経済には多元的発展の良好な兆しが現れている」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年4月13日