中国外国為替管理局は10日、人民元建て資本項目の兌換の自由化を着実かつ健全に推進し、資金の流出ルートを徐々に拡大し、国内の条件を満たす機関の「走出去(海外進出)」を奨励、国民の海外投資制限を緩和すると発表した。
中国の為替政策はずっと「蔵匯于民(外貨を民間に保有させる)」ことを強調してきた。しかし、実際、民間の外貨による投資ルートは限られている。2006年、中国は適格国内機関投資家(QDII)の制度を打ち出し、条件に合う国内機関が海外の株式市場で投資することを許可した。2012年3月9日現在、累計96社のQDIIが投資を行なっており、投資総額は752億4700万ドルに達する。
中央銀行が発表した報告書によると、比べて中国の家庭の投資ルートは乏しく、大量の預金が価格保全或いは価値を高める事ができずにいる。