交通運輸部が20日発表した統計によると、第1四半期に中国の交通固定資産投資は構造調整が一層進み、前年同期比と比べ減少。交通建設資金は逼迫の度合いを増し、水上輸送力の余剰状態も一層激化する。
第1四半期の道路、水上交通の固定資産投資は1854億元(前年同期比7.7%減)。このうち道路は1575億元(9.5%減)、高速道路は1031億元(10.5%減)、沿海整備は163億元(9.4%減)、河川整備は84億元(43.7%増)。
交通インフラ建設の資金需要は今年も高水準を維持。中央政府の拠出額は昨年よりやや増加するが、地方の資金状況は楽観を許さない。石油製品価格・税制改革によって一般道路の資金調達源が失われ、中央政府の資金拠出による増幅効果も出にくくなっている。融資基準も依然厳しく、無料の一般道路は新たな融資を得られない。ここ2年は債務返済の期限が重なる時期でもあり、資金の逼迫の度合いが増している。
水上運輸も依然厳しい状況にある。今年世界の乾貨物需要は3%伸びるが、輸送力の伸びはそれを遥かに上回る12%に達すると見られ、輸送力の余剰状態がさらに激化することが懸念される。
「人民網日本語版」2012年4月22日