中国鉄道部は17日、2012年第1期短期融資債券を発行し、200億元(約2500億円)の資金を調達した。資金調達説明書によると、中国鉄道部が昨年末時点で獲得した銀行与信枠は2兆元(約25兆円)に上っている。新京報が伝えた。
漢宜高速鉄道(武漢―宜昌)は、16日より試験運転を開始した。これは、中国の「四縦四横」鉄道網の一本目の「横線」である滬漢蓉快速鉄道(上海―武漢―成都)が年内に全線開通することを意味する。
同情報は、低迷期に陥っている鉄道建設にとって好材料となる。中国鉄道部の統計によると、今年1-4月、鉄道固定資産投資は前年同期比48%減の896億元(約1兆1200億円)、インフラ投資は54%減の717億元(約8963億円)にとどまった。
しかし業界関係者は、「鉄道投資が低迷期を脱し、投資が再び促される」と分析している。
中国鉄道部は17日、2012年第1期短期融資債券を発行し、資金調達規模が200億元に達した。中国鉄道部はまた資金調達説明書で、中国鉄道部が昨年末時点で獲得した銀行与信枠は、2兆元(約25兆円)を上回ったと発表した。銀行からの融資拡大に伴い、鉄道建設が徐々に推進されると見られる。
鉄道専門家、中国工程院の王夢恕氏は、「今年の鉄道インフラ投資は4000億元(約5兆円)を超えるだろう」と述べた。中投証券の研究員の黄君傑氏は今後8カ月間の鉄道投資額が通常レベルに戻るだろうとの見方を示している。
「人民網日本語版」2012年5月21日