日本の安住淳財務相は29日午前の閣議後会見において、東京と上海の外国為替市場で6月1日より、日本円と中国人民元の直接取引を開始することを明らかにした。新華網が報じた。
安住財務相は「円と人民元が第三国通貨(ドル)を介さずに直接取引することで、取引コストの低下や、金融機関の決済リスク低減につながる。また、両通貨の利便性向上、東京市場の活性化にも資する」との見方を示した。
昨年12月に行われた野田佳彦首相の訪中期間、中日双方は財政・金融協力の拡大方針に合意していた。両通貨の直接取引が実現すれば、日本円は米ドルに続き、人民元と直接取引を行う主要外国通貨となる。
「人民網日本語版」2012年5月29日