円と人民元の直接取引について、日本の世論は「両国企業の交流を強め、為替変動リスクと取引コストの問題を一挙に解決できる」との見方を示している。2011年の中日貿易総額は27兆5千億円だが、ほとんどが米ドルを介して決算されている。もし直接取引が実現すれば、取引コストだけでも毎年約30億ドル(約2390億円)が節約できる。
徐長生院長は、「各地が中国の対外貿易・投資活動の増加に目をつけ、人民元オフショア市場になりたがっている。もし人民元と直接取引し、オフショア市場を設立すれば、コスト節約になり、為替変動リスクも下げることができる」と指摘する。
▽米ドルの影響力は低下?
米「ウォールストリートジャーナル」紙は27日、「日本円と人民元の直接取引が成立すれば、新興市場の大量の取引が米国を『迂回して』行われることになる。これは米ドルの影響力低下を暗示している」と指摘した。
「人民網日本語版」2012年5月29日