中国国家観光局は東京で先月31日午前、「中日観光振興交流会」を開催した。同局監督管理司の李任芷・司長は中日観光界の協力強化を提案、観光環境を引き続き改善し、サービスの質を高め、両国観光業界の共同発展と繁栄を促したい、と述べた。「中国新聞社」が伝えた。
李司長は、「中国政府は今後、観光業を戦略的産業の柱とします。中日両国はお互いに、大切な観光目的国でありマーケットでもあります。2011年、両国の相手国への観光客数は529万人に達しました。今年1-4月、日本から中国を訪れられた観光客の皆様は123万人、昨年同期比13%増え、中国から日本を訪れた観光客は70万人、昨年同期比28%増え、両国の観光交流の発展は良好な伸びをみせています」と説明。
さらに「中国の観光資源は豊かで、世界遺産だけでも41カ所を数えます。国家観光局は中国人観光客の訪日旅行を後押しすると同時に、観光環境の改善に努力し、サービスの質を高め、日本人観光客の方々を積極的に中国にお招きし、両国観光業の共同発展と繁栄を促したく存じます」と寄せた。
国土交通省観光庁の滝本徹・観光地域振興部部長は、「数年来、訪日される中国人観光客の方々は猛烈に増えており、2010年には141万人となりました。東日本大震災の影響で昨年は中国人観光客が減少しましたが、現在はすでにほぼ回復しました。日中観光交流の発展が相互理解の増進に大切な役割を果たしています」と述べた。
広東・遼寧・青海など10以上の省(自治区・直轄市)の代表らは、会場で地元の世界遺産を紹介、アピールした。
「人民網日本語版」2012年6月2日