英紙フィナンシャル・タイムズは6月29日、「中国が通貨特区を創設へ」という見出しの記事を掲載した。以下はその内容。
中国は深センに特区を創設し、人民元兌換の試験区にすることを検討している。30年前にも、この都市で中国の経済改革がスタートした。
これが実現すれば、香港の銀行は深セン前海湾の企業に人民元を直接貸し付けることができる。前海湾は香港と川を挟んで向かい合う半島にある新しい経済特区である。専門家は、この試みは資本規制を打ち破るうえで極めて重要となり、鄧小平氏が進めた中国の対外開放政策にも劣らないほど重要だと見ている。
前海試験区の設立に先駆け、中国は人民元を自由に兌換できる通貨にするための一連の措置を講じた。アナリストは、人民元はいつか世界市場で米ドルと共に優位に立つようになると見ている。