◆輸出支援政策の拡大に期待
中国上半期の対EU輸出額は、0.8%減の1630億6000万ドルにとどまった。一方で、対米国輸出額は13.6%増の1653億2000万ドルに達した。ロシアや南アフリカ等の国への輸出増加率も、同期の輸出全体の増加率を上回った。
鄭報道官は、「上半期の輸出製品の構造が改善され、機械・電子機器の比率が上昇し、伝統的な労働密集型製品の比率が低下した。これは理想的な発展のすう勢だ。対外貿易の促進、輸入拡大の一連の政策措置による効果が現れ始めている。世界経済情勢、特に欧州債務危機が悪化を続けなければ、中国の通年の貿易額が、予定していた10%の成長目標を実現する可能性が大きい」と語った。
中国商務部研究院の李建氏は、「関連部門は貿易関連貸付、輸出取引信用保険への支援を強化しており、貿易手続きの利便性を高める措置により効率化を図り、企業の負担の軽減につなげている。今後地方政府も輸出支援強化に乗り出すと見られている」と話す。
中国商務部の沈丹陽報道官は先般、「中国商務部は関連部門と協議し、企業の資金圧力の緩和、財政政策による支援の強化、輸出取引信用保険の制度改善、為替相場の安定化、貿易摩擦の対応等から、貿易会社を支援していく」と述べた。
「中国証券報」より 2012年7月11日