7月19日に開催された『2012年第2四半期中国電子情報産業経済動向発表会』において、中国工業情報化部が発表したデータによると、中国国内のカラーテレビ産業の上半期の販売台数と売上高はいずれも減少し、売上高の減少幅は20%近いことがわかった。20日付中国証券報が伝えた。
アナリストは「上半期の売上高が大幅に減少した主な要因は、2012年以来、国内外の経済状況が芳しくなく、住宅購入制限も続いていることで、消費需要が低迷しているからである」と見ている。また、液晶テレビの値下げ幅が前年同じ時期より小さいため、市場をけん引する効果に限界があったことも関係する。
下半期の見通しについて、業界関係者は「国の省エネ家電普及政策のけん引によって、カラーテレビの販売台数は増加することが見込まれる。また、国産高世代液晶パネル(TFT-LCD)の量産化が進み、加えて企業も売上目標の達成を目指すことで、業種の価格競争が激化することが予想される」との見方を示している。
「中国証券報」より 2012年7月20日