中国商務部の沈丹陽報道官は7月17日の定例記者会見で、上半期の貿易データを発表した。同データによると、今年上半期の中国の輸出入総額は予想を大きく上回る8%増となった。また、今年上半期の中国の輸出入総額は、前年同期比8%増の1兆8398億4000万ドルに達した。このうち輸出額は9.2%増の9543億8000万ドル、輸入額は6.7%増の8854億6000万ドルとなった。証券日報が伝えた。
沈報道官は会見において、以下のように指摘した。
今年上半期の輸出入の増加率は、昨年同期の増加率を大きく下回ったが、現在の複雑な世界経済情勢を鑑みると、大きな成果であったと言える。
周知の通り、昨年9月から中国の輸出額の増加率が低下しており、下り坂に入ったと称された。その後、今年1月末に底を打ち、2月から上り坂に入り、現在の水準に達した。この過程において、中国の輸出は「3つの山」を越える必要がある。
1つ目の山は、深刻な外需不況だ。今年に入ってから、世界経済に回復の兆しが見えていない。米国経済は大幅な成長には至らず、EU経済は衰退を続け、日本経済も低迷を続けている。新興国の経済も楽観視できない。世界各国による、中国製品の輸出量が減少した。