前日の海外為替市場におけるユーロの下落、米ドル指数の高値更新の影響を受け、7月25日の人民元対米ドルレートの基準値は著しく下落し、2011年12月1日以来の低水準となった。一方、人民元対ユーロレートの基準値は10年ぶりの高水準となった。26日付中国証券報が伝えた。
アナリストは「欧州債務危機が深刻化し、米ドル強勢が続くことが見込まれる中、短期的には、人民元には非米ドル通貨同様に下落圧力がかかるだろう。しかし、人民元が既にバランスの取れた為替水準に極めて近づいていることを考えると、人民元は今後大幅に下落する可能性も小さい」と見ている。
「中国証券報」より 2012年7月26日