◆石炭価格が第4四半期から回復軌道へ
王広徳氏は、下半期の石炭生産量が引き続き増加し、純輸入量も増加傾向を維持し、供給が需要を上回る状況は続くと話す。また、第3四半期まで石炭価格の低下傾向が続くが、第4四半期から石炭価格が上昇に転じる可能性が大きいという。
ある調査結果では、現在秦皇島港の5500キロカロリー動力石炭の価格は1トンあたり610―620元に下がっている。業界筋は、この価格はすでに長期契約価格に接近しており、これ以上価格下降の余地は少ないと指摘する。
「中国のエネルギー構造はなお石炭依存から脱却していないため、市場の低迷は短期的なものとなる。中国の石炭需要が2015年までに40億トンに増加し、2020年までに50億トンに達する」と、王広徳氏は中国の石炭市場を楽観視している。
一方で、解居臣氏は「十二・五(第12次五カ年計画期、2011―2015年)」末、中国の火力発電の設備容量は約9億6700万Kwとなると予測している。構造調整と経済の安定的な成長により、石炭輸送力不足の問題が緩和し、石炭価格も合理的水準に回帰するという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年7月27日