中国交通運輸部の何建中報道官は7月26日の定例会見で、「マクロ経済の影響を受け、中国の水上運送・港湾運送事業が依然として低迷し、今後も低迷が続くと見られる」とし、全体的に「需要減少、運送の効率悪化、コスト増、運送料の低下、赤字拡大」の状態が続いており、水上運送事業の中小企業の多くが倒産の危機に瀕すると予想した。国際金融報が伝えた。
水上運送・港湾運送は国家経済、特に工業経済のバロメータとされている。経済低迷、電力消費量の減少により、港湾の石炭在庫が増加する。これは現在の経済状況をそのまま反映している。
上半期、中国の一定規模以上の港湾の貨物取扱量は、前年同期比7.2%増の47億4000万トンにとどまり、増加率が前年同期比6.1ポイント減となった。このうち外国貨物は13.6%増の15億2000万トンとなり、増加率が5.5ポイント増となった。国内貨物は4.4%増の32億3000万トンにとどまり、増加率が11.3ポイント減となった。一定規模以上のコンテナ取扱利用は、8.8%増の8459万TEUにとどまり、増加率が4.3ポイント減となった。
何報道官は、「上半期の一定規模以上の港湾では、貨物取扱量の増加率が低下した。これは全体的な経済の流れと一致しており、水上運送業界が依然として低迷に陥っている現状を反映している。全体的な需要減少により、港湾の貨物取扱量の増加率、特に国内貨物の増加率が大幅に低下した」と分析した。
中国北方の主な石炭港で過剰在庫が生じている原因は以下の通り。
(1)国内経済の低迷による影響。工業用電力消費量の増加率が低下し、石炭市場の需要減につながった。
(2)市場価格による影響。今年は石炭輸入が大幅に増加し、国内の石炭の需要が減少した。
(3)今年は中国南方で大雨が続き、水力発電量が大幅に増加したことから、一部の火力発電所が操業停止した。
「人民網日本語版」2012年7月27日