2012年5月、史上最も厳しいと言われている抗生物質の使用規定である『抗菌薬物臨床応用管理抗菌管理弁法』が8月1日より正式に施行される。管理弁法によると、医師は必ず患者の症状・体質・血液の検査結果に従い、細菌感染症の症状が表れていると診断した患者にのみ抗生物質を処方することが許される。クロルテトラサイクリンなど10種類あまりの抗生物質を含む点眼薬なども8月1日より、医者の処方が無ければ購入することはできない。
抗生物質関連中小企業に打撃
「中国では抗生物質の乱用が極めて深刻であり、このような管理弁法の実施は必要不可欠である」と広州市第八人民委員の尹熾標院長は述べ、「多くの医師が簡単な診断で、10種近くもの抗生物質をすぐに処方してしまう。本来、薬を飲まなくても良い患者や、少ない薬で完治できる患者でも、このような状況では薬に対する免疫ができてしまう。そうなれば、将来的に『利く薬が無くなる』と言うような手の施しようがない状況に陥ってしまう可能性がある」と説明した。