全国乗用車市場情報聯席会のデータによると、東風日産の2012年上半期の販売台数が、前年同期比21.7%増の45万4798台に達し、増加率が業界平均の7%を大きく上回り、上半期の目標を達成した。「NISSAN」ブランドの販売台数は44万2075台、新ブランド「ヴェヌーシア(啓辰)」は発売からわずか2カ月で1万2723台の販売台数を記録した。国際金融報が伝えた。
同社の任勇副総経理は、「国の刺激策が終了し、自動車市場全体の成長率が鈍化している。一部の企業はマイナス成長に転じており、競合の激化が伺える。しかし当社は業界平均の3倍の増加率を記録しており、増加率がトップ4社のうち2位となっている。環境がいかなる変化を見せようとも、当社は競合対象を絞った競合を推進し、潜在的な成長の機会を逃さない。当社は製品、ルート、マーケティング、人材育成等のイノベーションにより差別化を図り、競合に勝利する。当社は明日の変化のために備え、他社より半歩先んじる」と語った。
▽顧客のニーズに合う車
同社は自動車メーカーの中で、製品を最も理解している企業の一つである。販売車種が最も多く、幅広い範囲をカバーしており、どの車種も細分化市場でトップクラスの売上を誇る。人々は製品そのものに魅力があると考えがちだが、好調な売れ行きの背後にある根本的な原因を見落としている。同社は設立より、「まずは顧客、次に製品」という理念に基づき消費の需要を探り、市場から価値を追求している。
任副総経理は、「中国人消費者の需要は、満たされていない場合が多い。高品質を求めれば、価格で消費者を満足させることができない。低価格であれば、品質や安全性が犠牲にされる。当社は中国のコストで、海外の品質の車を生産している」と語った。同社はこのような価値の追求により、好調な業績を達成している。新ブランド「ヴェヌーシア」は発売からわずか2カ月で約1万3000台の販売を実現した。任副総経理は、「ヴェヌーシアは、顧客の需要をバロメータとする新時代を切り開いた」と述べた。