シルフィは競合車種を上回る力を見せつけ、消費者の中級車に対する期待を上回り、メディアから「史上最強の中級車」と称されている。シルフィの発売は、同社の価値追求の理念を反映している。任副総経理は、「各社は人気車種を開発しようとしているが、本当の人気は市場から得られるものであることを知らない。最も多くの人が持つ需要を見つけ、彼らの欲しい車を作れば、人気車種となるのは当然だ」と指摘した。
▽他社とは違う道を歩む
どの自動車メーカーも、販売ルートの問題を避けることができない。広州市では自動車購入制限令が実施され、地方へのルート拡大がかつてないほど重視されている。北京・上海・広州の購入制限は、大都市での販売増加がボトルネックに陥っていることを示している。2011年の中国都市部の人口は、全人口に占める比率が初めて50%を突破した。2030年にはこの比率が65%に達する見通しで、中・小都市への進出が必然となる。
2・3線級都市を巡るシェア争奪戦が全面的に開始されようとする中、東風日産は地方へのルート拡大を早期より推進しており、シェア争奪戦で他社より半歩先んじている。
2009年、同社の2・3線級都市における販売台数の全体に対する貢献度が、すでに50%を上回っていた。3・4線級都市の販売貢献度は、2008年の時点では38.6%であったが、今年上半期には48.47%に上昇した。同社は年初に「百都市倍増計画」をスタートし、ビジネス戦略を支柱とし、マーケティング資源、販売網構築、業務研修、サービス等の面から、3・4・5線級都市(計139都市)でのシェアナンバーワン、もしくは販売台数の倍増を目指した。
データによると、同社の上半期の139都市における販売台数は、前年同期比30%増の16万99台に達した。139都市での販売増加は、同社の上半期の販売増加の3分の2を占めた。「百都市倍増計画」を通じ、「NISSAN」、「ヴェヌーシア」の両ブランドは2級販売ルートで231店舗を建設し、過去8年間の建設数の2倍以上に達した。同社は空白の市場でより多くの資源を集約し、地域マーケティングを全面的に展開し、今後の持続的な成長の基礎固めを行う。
「人民網日本語版」2012年8月2日