市場取引コストの引き下げ、市場効率の向上、投資家負担の軽減という監督管理部門の要求に従い、上海・深セン証券取引所のA株取引手数料は成約金額の0.0696%で徴収されることになり、下げ幅は20%。中国証券登録決済会社上海支社の株式名義書き換え関連の費用は成約金額の0.3%で徴収されることになり、下げ幅は同じく20%。
4つの先物取引所で、商品によって取引手数料が6.25%から50%引き下げられる。中でも、上海先物取引所、鄭州商品取引所、大連商品取引所の取引手数料下げ幅はそれぞれ平均26%、17%、15.5%となり、中国金融先物取引所の株価指数先物の取引手数料は成約金額の0.025%での徴収に調整され、下げ幅は28.57%となる。
今回の証券市場の料金基準の調整で、後の4カ月におけるA株取引関連の費用徴収額が6億元減少し、6月1日に実施された費用徴収基準の引き下げによる費用徴収額の減少分を加えると、7カ月間の費用徴収額が42億元になる。また、2011年の市場出来高に基づいて試算すると、3回の手数料・費用の引き下げで、証券市場の2012年の取引コストが67億元減少する。先物市場の今回の手数料引き下げで、後の4カ月における投資家の先物取引手数料軽減額は10億元となり、6月1日の手数料引き下げによる手数料軽減分を加えいると、中国先物市場の7カ月間の手数料引き下げ額が45億元となる。2011年の市場出来高に基づいて試算すると、3回の手数料引き下げで、先物市場の2012年の取引コストが88億元減少する。2012年は中国の証券市場と先物市場において、合計で155億元の取引コストが減少することになる。