◆下半期に貿易圧力が強まる
今後の貿易動向について、商務部の高虎城副部長は10日、「下半期には、2012年通年の貿易総額10%増の成長目標を達成するには大きな圧力がある。国外市場で起きたいくつかの変化は、年初には予想していなかったことだ。例えば欧州の債務危機の更なる深刻化、国外市場の変化と国際市場の大口商品の価格変動など、これらは下半期の貿易の発展にある程度の影響を及ぼしている」としている。
中国国際経済交流センターの張永軍研究員は「7月の貿易データは既に正常な水準に戻っていると言える。国際的な環境から見ると、欧州債務危機は根本的には好転しておらず、外需は依然低迷が続き、内需も振るわず、対外貿易の圧力は大きい。8月の貿易総額の伸び率は尚も一桁のままで、5%を下回るだろう」との見解を示した。
李連平氏は「過去のデータから見て、8月の輸出規模は往々にして7月よりもやや縮小する。2012年の世界経済の回復は以前比較的厳しいという状況からすると、8月の輸出額が7月を上回るのは難しく、前年同期比伸び率は依然低水準を維持する可能性がある。また、短期間内、為替相場と労働コストが引き続き上昇傾向にあること、最低賃金の基準がどんどん引き上げられていること、人民元相場の上昇は緩やかになっているものの、累計上昇幅は尚も拡大していることなどにより、短期間内の輸出動向はやはり楽観できない」と述べた。
郭磊氏は「欧州経済が動き始める時期は9月とされているため、グローバル・マクロ経済の変化も9月まで待つ必要がある。そのため、中国及び他の新興国の輸出の全面的な好転は第4四半期まで延びるだろう」との見方を示した。
「中国証券報」より 2012年8月13日