◆消費に対する考え
世界的な金融危機を背景とし、海外での贅沢品の消費が低迷しているが、中国では販売が好調だ。これは中国がすでに豊かな国になり、消費水準が向上したことを示しているのだろうか。会計事務所のKPMGが発表した「中国贅沢品報告書」によると、中国人消費者の持つ資産はけして多くない。先進国の消費者は収入の4%を贅沢品の購入に費やしているが、中国の場合、多くの消費者は収入の40%以上を費やしているというのだ。
贅沢品の消費に対する観念がねじ曲げられている。消費者は盲目的に追従しており、ブランド側も限定販売により消費を煽っている。これらの要因を受け、中国は世界2位の贅沢品消費大国となった。贅沢品消費に対して健全な観念を持ち、合理的な消費を促す必要がある。依副研究員は、「少し富を築いただけで贅沢品を消費するという考えを改め、贅沢品消費者の品位を高めるためには、社会責任への積極的な負担、公益事業への積極的な投資を促し、富による経済効果を高めるべきだ」と指摘した。
「人民網日本語版」2012年8月13日