不動産コンサルティング会社の米ナイトフランクと米シティバンクグループのプライベートバンキング部門がこのほど共同で発表した「資産報告2012年」によると、2016年には中国の「1億ドル富豪」は現在の倍にあたる1万4千人に増加するという。ロンドン大学経済政治学院(LSE)のダニー・クア教授の予測によると、50年には世界経済の重心は東漸して中国とインドの間のどこかに置かれることになるという。「法制晩報」が伝えた。
▽中国の1億ドル富豪、16年に1万4千人
あるデータによると、現在、東南アジア、中国、日本には合わせて1万8千人の1億ドル富豪がおり、北米の1万7千人や西欧の1万4千人を上回る。同報告が紹介する世界の資産情勢モニタリングの専門機関であるレッドベリーリサーチのデータ予測によると、16年には東南アジア・中・日エリアは引き続き世界を牽引し、1億ドル富豪は2万6千人に増加する。同じ時期、北米の1億ドル富豪は2万1千人、西欧は1万5千人に増加するという。
国別にみると、16年の1億ドル富豪の人数は米国が1万7100人で世界トップとなり、中国は2位で現在の倍の1万4千人に達する見込みだ。
また東南アジアの1千万ドル富豪の人数はすでに欧州を抜いており、今後10年以内に米国を抜くことが予想されるという。
同報告によると、国内総生産(GDP)の一人当たり平均で国や地域の豊かさをはかるとすれば、現在のトップはシンガポール、2位はノルウェー、3位は米国だ。50年にはシンガポールが引き続き首位を保ち、香港地区が2位、台湾地区が3位に浮上することが予想される。