▽20年には中国が世界一の経済体に
同報告によると、新興経済体は経済成長の最良の機会を迎えているという。中国は20年には米国を抜いて世界一の経済体になることが予想され、インドは50年に中国を抜くことが予想される。
西側諸国の生産額における覇権的な位置づけが終わりを告げるとみられる。シティバンクの予測によると、北米と西欧が世界の実際の生産額で占めるシェアは、10年の41%から50年は18%に低下するという。またアジアの発展途上国が占めるシェアは、27%から49%に上昇するという。
シティバンクの考察によると、中国とインドは今後40年間は急速な発展を維持し、その他の主要国は未来の経済成長に関わる伝統的な仮定とは必ずしも一致しない良好な成長のチャンスを迎えるという。
中国、インドと並び称されるBRICs(新興4カ国)のロシアとブラジルは、シティバンクが世界の成長軸とみなす「3G国家」のリストには入っていない。
また同報告によると、50年には単独の都市が世界を牽引するパワーをもつということはなくなり、複数の都市が協力して築くネットワークが力をもつようになることが予想される。たとえば、米国のワシントン、ニューヨーク、シカゴのネットワーク、中国の北京、香港、上海のネットワーク、ドイツのベルリン、フランクフルトのネットワークなどだという。
「人民網日本語版」2012年8月21日