中国雇用者報酬の調査研究を担当するヘイグループの李◆氏(◆は吉へんに吉)は、「積極的に見れば、中国では今この変革が生じているところだと言える。消費による経済けん引の前提条件は、中産階級の増加であるが、現場で働く従業員の報酬が大きく増加していることから、この条件を満たしつつあることが分かる」と指摘した。
中国全土の雇用者報酬が全体的に増加する中、従業員のプロ意識が低下している。ヘイグループがこのほど発表した、世界の従業員のプロ意識に関する調査報告書のうち、中国人社員のプロ意識の水準が、理想的とは言えない世界平均をさらに約15ポイント下回った。同報告書はまた、中国企業の従業員の勤務に対する支持も明らかに不足しているとした。中国の従業員の44%は、「企業は従業員の勤務を力強くサポートしていない」と回答しており、世界平均を9%上回った。
李氏は、「中国人社員のプロ意識と企業からのサポートは共に不足しており、企業の高度成長を制限する主な原因となっている。高額の人件費の支払いに追われている経営者は、この事実について反省するべきだ。企業が従業員に対して提供できるサポートは、給与や待遇だけではない。積極的に見れば、中国人社員の企業に対する貢献度を高める余地が残されていると言える。中国企業は、管理面から改善を行うことができる」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年8月31日