過去30年間で中国の経済規模は20倍に増加するという急速な伸びを示した。その土台は毎年10%前後の成長率にあり、そうでなければ夏季ダボス会議を天津で開催することはできなかった。技術イノベーションを引き続き堅持すると同時に、資源の配置を最適化することができれば、今後20年間にわたり8%の国内総生産(GDP)成長率を維持するだけの潜在力を備えることになる。このたびの経済危機はあらゆる国に圧力を与えたが、中国は順調な成長によって他国が危機を脱するのを助け、すべての人が中国の経済成長の恩恵を受けた。
今年上半期の中国の経済データの低下には、輸出市場の落ち込みや投資需要の不足が反映されており、世界経済の危機はまだしばらく続くとみられる。私はインフラ投資を強化することで、特に世界のインフラ投資を強化することで、先進国から発展の遅れた国・地域へのインフラ建設投資を促進することが必要だと考える。インフラ投資のリターンは多くないため、世界全体を視野にいれた計画があれば、発展途上国が発展のボトルネックを解消し、雇用を強化し、高度成長への基礎をうち立てるのに有利であるばかりでなく、先進国が輸出を増やし、雇用を創出するのにも有利になる。
「人民網日本語版」2012年9月12日