データから、2012年1―8月、国有企業の利益総額は前年同期比12.8%減の1兆3790億9000万元だった。利益の前年同期に減少幅が比較的大きい業種は、化学工業・非鉄金属・交通・建築材料・石油化学などだった。財政部の関係者は先日、「データから見て、1-8月の国有企業の営業総収入の伸びは鈍化しており、コスト総額の増加は7カ月連続で営業総収入の伸びを上回り、利益の減少傾向は今後も続くと見られる。
業績が比較的良好な企業を見ると、前年同期より増収増益を見込んでいる463社の上場企業のうち、業績の伸び率が40%を上回るとしたのは、わずか92社に止まり、多くの企業の業績は弱い成長傾向を保つ見込みだ。業種を見ると、主に小売、公共事業、電子電器機器などだった。周期性の弱い業種の企業が、安定した業績を維持しているのが、現在のマクロ経済の状況のなかでは、より際立っている。申銀万国証券研究所のアナリストである付立達氏は「第3四半期の業績が二極化する傾向は更に進み、銀行、保険、石油化学などの権重株(a株市場に影響力を持つ株)の企業の業績が悪化する確率が高い一方、不動産、建築材料などの業種は全体的な業績不振に陥る可能性があり、農業・林業、医薬品などの業種においても、業績の二極化が進むと見られる」との見解を示している。