▽日本企業の対フィリピン投資が増加
フィリピン紙は「今、日本企業の投資先としてフィリピンが注目を集めている。理由は、フィリピンが英語の堪能な若い労働力を多く有するためだ。このほか円高や、その他の製造業センター(周辺国家)が洪水や政策変化などの危険要素に直面していることなど、様々な要素がある」と報じた。
アナリストは「フィリピンはベトナムよりも素質が高く、安定的に成長する、より低コストの労働力を有している。マニラから日本への輸送距離も短い。タイも海外製造業の工場建設地として長い歴史を持つが、2011年の洪水で日本企業は大きな打撃を受け、企業は代替地を探している」と指摘した。
投資・工場建設を誘致すべく、フィリピンはすでに外資企業の生産ラインを支援する一連の措置を打ち出した(免税期間の設定、輸入設備の免税など)。野村総合研究所の専門家は「フィリピンは電子製造業(デジタルカメラ、プリンタ)および造船業の企業を潜在的な投資家と定めるべきだ」と建議する。