林国本
このところ、メディアでよく発展方式の転換ということが話題として取り上げられており、ときどきそれに関する見学にも行っている。中国のシステムでは、いったん政策として決定されれば迅速に上意下達され、一斉にその目標を目指して注力することになっているので、成果が現れるのも速い。
まず、これまでの技術導入に力を入れる発展方式から自主開発に力を入れるやり方にだんだん移っていくやり方をとっていることが一般国民にも分かる形ですすめられている。対外貿易の構成を見ても、国産プラントの輸出が増えていることが見てとれる。また、中国企業の国外進出も増えている。一般市民の日常生活から見ても、これまで家電製品は輸入品が主であったが、今ではほとんどの人たちが国産品か合弁企業の製品を選んでいる。国産品の品質も輸入品とはほとんど変わらぬくらいになっているので、「安かろう、悪かろう」という評価はもう過去のことになっている。