しかし、この見方は大陸部の若者の焦りや不安が表面化したものともとれる。大陸部では結婚の際、新郎側が新居を用意するという伝統的な考え方がある。さらに追い討ちをかけるように、大陸部では最近、生活コストも急上昇している。
大陸部では昨年、287万組(昨年比7.3%増)の夫婦が離婚した。住宅を持っていることが結婚の前提条件とされる大陸部では、離婚率の増加は不動産価格の上昇幅と大体一致している。
民生部が昨年行った調査によると、大陸部女性の70%は「不動産を持っている男性としか結婚しない」と答えた。この心理を利用して、「結婚するのに家を買わないなんて、女性をだますのと同じ」とする広告を掲げた不動産開発業者まであったほどだ。