◆中国経済、構造改革が必要
ラガルト専務理事は11日、同年次総会の記者会見に出席した際に、「現在、世界の経済は密接につながっている。中国経済も、外部の経済による影響を受けるだろう」と表明した。
ラガルド専務理事は中国に対して、「もう一つの馬車」の原動力を強化すべきと提案し、「中国は国内市場を重視するべきだ。国内市場もまた、投資と消費を分けて考慮しなければならない。中国政府は投資については十分に取り組んできたが、今後は消費を重視し、内需を経済成長の原動力とするべきだ」と述べた。
世界銀行のジム・ヨン・キム総裁は、「中国はその他の経済国と同じく、さまざまな課題に直面している。輸出額の増加率が大幅低下しており、内需の不足も目立つ。中国の経済成長は短期的なものだ、と懸念する声が多くあがっている。その他の経済国と同じく、中国は中・長期的な成長をより重視し、将来の発展の道を探るべきだ」と主張した。
中国から世界に進出したIMFの朱民副専務理事は、IMFが中国経済の成長率の予想値を8%以下に下方修正したことは「悪いこととは限らない」と述べ、「中国は過去数カ月間に渡り緩やかなマクロ経済政策を実施し、中国のハードランディングを防止した。しかし中国は金融・財政面で政策の余地が残されている。特に構造改革の取り組みを強化する必要がある」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年10月12日