先般発表された第1―3四半期の経済データによると、第3四半期の中国の国内総生産(GDP)成長率は前年同期比7.4%増であるのに対し、第1―3四半期の自動車販売台数の前年同期に比べた成長率はわずか3.37%だった。また、9月の自動車販売台数は2012年2月以来、初のマイナス成長となった。同月、自動車メーカーの国別市場シェアは、伸びたところもあれば、縮小したところもあり、勢力構造に変化が生じているがわかる。19日付中国証券報が伝えた。
中国汽車(自動車)流通協会・有形汽車市場分会の蘇暉常務副理事長は「中国の自動車市場は全体的によい方向に向いており、第4四半期の情勢も楽観視できる」との見方を示した。国泰君安証券の自動車業界研究員である張欣氏は「中国の自動車市場における勢力構造の調整は一時的なものであり、市場はしばらくの間、ドイツ、アメリカ、韓国の自動車メーカーに有利になる。日系自動車の需要回復には時間がかかるだろう。中国自主ブランドの販売台数が増加したものの、シェアが縮小したが、国内市場は全体的に安定を保っている」との見解を示している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年10月19日