中国国家統計局が18日発表した1~9月期の主要経済データによると、第3四半期(7~9月期)のGDP成長率は前年比7.4%で14四半期ぶりの最低値となった。「足をひきずる中国竜」や「中国の奇跡が終わったのか」といった声が一部の西側メディアから浮上しているが、大多数の経済界関係者の反応は「ほっとした」というもので、同時期に発表された他のデータから、世界成長のエンジンが底をついて落ち着くとみている。
「中国が世界経済の希望に打撃を与える」―― これはドイツ紙が18日に報じた内容だ。それによると、世界的な金融危機以来、世界第2の経済大国の成長は以前ほどではなくなり、二桁成長から徐々に減速していく、そして今では「奇跡的な8%」も失った。
多くのメディアが中国経済の「底打ち」に積極的なシグナルを見出している。AFP通信は18日、中国の第3四半期の経済成長は09年初めの国債金融危機以来最低となったと伝えた。ただ9月の積極的な指標は、経済がすでに底打ちしたため、今後3カ月はプラス成長する可能性があり、大規模な刺激策は必要ないというシグナルだとの見方が強い。
市場も前向きな反応を示している。ロイター通信は18日、中国は発表した一連のデータが世界第2の経済大国の安定傾向を示し、米経済も積極的な情報を発表したことから、人々の懸念が緩和され、アジア太平洋の株式市場は昨日7カ月ぶりの最高値となったと報じた。韓国紙は、中国が発表した経済指数が衰退に陥った世界経済をほっとさせたとし、ドイツのテレビ局は経済成長は鈍化したが、中国からは依然として明るい消息が伝えられると成長回復に期待を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年10月19日