タイ英字紙・ネーション(The Nation)電子版10月22日に「中国自動車工場からの啓示」と題した記事が掲載された。以下はその抜粋。
最近、上海汽車工業(集団)総公司の上海郊外にある自動車組立工場を訪れた。この工場の近代化レベルが目に焼きついて離れない。以前テレビで見たドイツのある主要自動車企業にそっくりだった。ここで、私はほとんど騒音や粉塵を感じることがなかった。まるで工場の中にいるということを忘れてしまうようだった。
私の目から見て、この工場で製造される高い基準とこれにともなう国際的な業績は、中国資本の企業が自己改良を繰り返し、世界産業の最前線で磨き上げられたという現実を表している。現在、上海汽車工業(集団)総公司は合資ブランド各社の製造販売以外に、2つの自主ブランド車を持っている。米国のフォーチューン誌で世界トップ500企業に数えられるようになった。中国国内に多くの施設を持っているほかに、英国に約275人のエンジニアと25人の設計士を擁する大型研究開発センターもある。
この企業の成功は、中国のさらに大きなキャリアの一部であり、その中でも中国自動車工業は長足の進歩を遂げている。中国汽車(自動車)工業協会は、今年、中国自主ブランド車の輸出台数を100万台、同期比で18%の成長と予測している。一部のアナリストには、輸出台数は同期比50%を超えて、125万台に達するだろうと見るものもいる。