離島免税政策とは?
航空機で海南島を離れる(出国を除く)観光客を対象に、買い物において回数、金額、数量、製品の種類を限定して輸入税を免除するというもので、観光客は同政策を実施する免税店(離島免税店)で代金を支払い、空港の隔離エリアで商品を受け取って島を離れるという流れになる。
【離島免税政策の実施】
韓国の済州島、日本の沖縄、台湾の金門島に続き、海南島三亜でも2011年4月20日より「離島免税政策」が実施された。
【実施一年間 急成長】
政策開始から2012年4月15日までに、三亜市と海口市にある2つの免税店の売上高は18億元を超え、免税品は約290万点が販売され、購入者は一日当たりのべ90万人を超え、一日当たり平均売上高は約500万元に達した。
【政策調整】
● 原因
この政策では、免税の適用は観光客1人あたり年2回(海南省住民は年1回)、免税購入は1回あたり5千元が上限と規定されている。海南島三亜の免税店内では5千元以上の腕時計やバッグなどの贅沢品が多数を占めており、上限が5千元では消費者のニーズを満たせない状態だ。消費を十分に牽引できていない。
● 対策
政策の効果を一層発揮させ、海南島を国際的な観光島にするための取り組みを加速させるため、2012年11月1日から離島免税政策の内容の一部を調整することを決定した。
調整項目:
・同政策の適用年齢がこれまでの18歳以上から16歳以上へと改められた。
・免税対象製品の品目に美容・健康器具、食器・キッチン用品、玩具(子供用の各種車両を含む)が加わった。
・海南島訪問1回あたりの免税の限度額はこれまでの5千元から8千元に引き上げられ、単価8千元以下の免税対象製品を購入した場合や、1回の訪問での一人当たりの購入金額の累計が8千元以下である場合は税金を納める必要がなくなった。
【調整効果顕著:1カ月で売上3割増】
2012年11月1日から30日の間に、税関の監督管理の対象となった三亜市、海口市の免税店2カ所で販売された免税品は39万2千点に上り、前年同期比41%増加した。売上高は2億7千万元で同35%増加し、免税品を購入した観光客の数は10万人で同19%増加した。
「人民網日本語版」2012年12月10日