中国の消費者物価指数(CPI)の上昇率は、9月と10月の低下を経て、11月に持ち直した。中国国家統計局が9日発表したデータによると、11月のCPI上昇率(前年同月比)は2.0%に上昇した。CPIが2%台に戻った主因は、季節的な食品価格の要因および景気回復とされている。しかし専門家らは、「物価が短期間内に高騰する予兆はない。データの上昇は、インフレ圧力の増加を意味するものではない」と指摘した。北京晨報が伝えた。
統計データによると、11月のCPI上昇率は、前年同月比で2.0%上昇した。このうち食品価格は前月比0.4%、前年同月比3.0%上昇し、CPIを前年同月比で約0.95ポイント押し上げた。
野菜価格の季節的な上昇は、CPIの反転上昇の原因の一つとなった。野菜価格は11月に11.3%上昇し、CPIを約0.27ポイント押し上げた。食糧価格は3.8%上昇し、CPIを約0.11ポイント押し上げた。しかし豚肉価格は低下を続けており、鶏卵価格も安定している。データによると、今年11月の肉製品価格は1.8%低下し、CPIを約0.14ポイント引き下げた。このうち豚肉価格は11.5%低下し、CPIを約0.41ポイント引き下げた。