上海証券は、人民元は段階的なバランス化に近づいていると指摘した。米国経済の持続的な回復、欧州債務危機の底打ちが近づくことにより、米ドル・ユーロ高が促され、人民元レートの受動的な上昇の圧力が緩和される。短期的に見て、中国の輸出額の減少は経済の足を引っ張り、中央銀行が元高を容認しなくなる。また中国の低価格の人件費という優勢が短期間内に失われることはなく、制度により引き出される巨大な潜在力が存在しているため、中国経済の成長率が長期的に見て徐々に低下するとしても、人民元レートが長期的に低下する条件はない。上海証券は、人民元レートは2013年も約2%上昇するが、レートのバランス化までそう遠くはないと予想している。
UBS証券は、中国経済の経常黒字の対GDP比が3%以下となるに伴い、人民元レートの予想可能な、安定的な上昇はすでに終了したとした。また元安により輸出が促されるとしても、その効果には限りがあるため、元安の可能性も高くない。UBS証券は、2013年の人民元対米ドル中間レートは、1ドル=6.2―6.4元の間で変動すると予想した。元高・元安の両方からの制限を考慮すると、中央銀行は将来的に為替レートの変動弾性の強化を試み、数カ月内に許容変動幅を拡大する可能性がある。
上海证券表示,人民币距离阶段性平衡已经不远。一方面,从基本面看,美国经济的持续复苏及欧债危机的逐步见底将支撑美元及欧元企稳走强,从而减轻人民币被动升值压力。而且短期来看,我国外贸出口的下降对经济形成拖累,决定了央行对升值的容忍度有限;另一方面,我国人口红利不会在短期内快速消失,而且还存在巨大的制度红利潜力,即使长期内经济增速将缓慢下降,但人民币并不具备长期贬值的基础。该机构预计2013年人民币可能继续温和升值2%左右,但距离平衡已为时不远。
瑞银证券则表示,随着中国经常账户顺差占GDP比重降至3%或以下,人民币可预见的、稳定的升值已经终结。同时,尽管贬值可能会促进出口,但效果有限,因此人民币也不太可能贬值。该机构表示,预计2013年人民币兑美元汇率中间价将在6.2-6.4的区间震荡,而考虑到升值和贬值两方面的限制,央行未来将寻求增大汇率的弹性,可能会在未来数月再次扩大交易区间。
「中国証券報」より 2012年12月12日