(一)農業の改革。中国共産党第18回全国代表大会(十八大)の閉幕後、習総書記は深センを初の視察先に選択した。来年の国政最優先課題を示す「中央1号文件」もまた、中国農業体制改革に着目する可能性がある。これは当時の改革開放のスタートラインでもあり、改革深化の段階に入った中国、中国の農業発展にとって、積極的なシグナルである。
(二)消費の改革。十八大の報告で、国民の所得倍増計画が発表された。これは中国の消費拡大の基礎となる。しかし中国の消費拡大は、少なくとも次の前提条件を満たさなければならない。(1)所得分配改革。中・低所得層の消費を促す。(2)土地改革。これは農村の消費を促す基本的な条件である。(3)安全かつ魅力的な消費品。中国政府は食品安全問題に対して要求を突きつけている。
これらの問題を解決すれば、中国の消費が中国経済の内的成長を真の意味で促すことができる。