2012年は改革とイノベーションが中国金融市場のキーワードとなり、ファンド業界と証券先物業界が相次いでイノベーション大戦を展開した。中国証券監督管理委員会の郭樹清主席が就任以来実施した、資本市場に特化した一括改革・新政もまた、業界の注目を引きつけた。新たな一年において、中国の金融市場にはどのような好材料、もしくは注目すべき変化が生じるだろうか。
予想1:銀行業
利益増加率が一桁台に
商業銀行は2012年、国内外経済の低迷、2度の金利引下げ、不良債権率の上昇といった圧力を受け、利益増加率が以前の数十パーセントから十数%に低下した。2013年は金利市場化の加速の持続、中国版「バーゼルⅢ」の影響により、上述したすう勢が続き、利益増加率が一桁台になることもありうる。
予想2:保険業
投資リスク分散に期待
投資開放は昨年の保険業の重大な変化であり、2013年より実施に移される。2013年はどのような投資開放が推進されるだろうか。
某保険会社の投資担当者は、「保険業は今後、金融管理商品や信託プランに投資できるようになる。投資リスクを分散すると同時に、全体的な利益を直接押し上げることが可能だ」と指摘した。