低コストVS低効率
ハイフォンの最低給与基準は人民元換算で600元、外資系企業の社員のうち、一般的な労働者の月給は750−900元、技術者の月給は1000−1500元だ。企業にとって、これは月給が3000−4000元に達する深センより魅力的だ。
何事も完璧というわけにはいかない。安価な人件費により企業はコストを削減できるが、低い生産効率という現実を受け入れる必要がある。
深セン市雄韜電源科技股フン有限公司の陳宏副総裁は、中国人ならば1人でできる作業でも、ベトナム人ならば1.5人が必要になると指摘した。
この低効率の原因は、教育・文化面の影響かもしれない。ベトナムに詳しい関係者らは、「ベトナムはかつてフランスの植民地であったため、フランスから大きな影響を受けている。ベトナム人は金儲けに積極的ではない」と指摘している。
俞氏は、「ベトナム人はその日暮らし主義で、男はビールやコーヒーを飲み、女は帰宅して家事にいそしむ」と語った。
ベトナムの学校はすべて総合大学で、特定の技能を集中的に訓練する専門学校(電子産業技術学校等)がなく、ベトナムの人材の専門化が進んでいない。
9000万人の人口を持つベトナムは現在、労働力不足の問題に直面している。またベトナムでは毎年1−2回、増給を求めるストライキが発生する。これは企業にとって頭の痛い問題だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年1月4日