また同関係者によると、現在の市場の情況は05年までの市場の局面により形成されたものだ。05年以前の各メーカーによる共同での価格操作がなければ、日本メーカーにあれほどの打撃を与えることはできず、今のような地位に上ることもできなかったという。
李シニアアナリストによると、当時は東南アジアで金融危機が発生したため、日本メーカーは産業界のトップとして配慮をみせるとともに、技術の刷新やバージョンアップをはかった。このことが産業界に日本を追い抜く貴重なチャンスをもたらした。当時大規模な投資・生産を行っていた韓国と台湾地区のメーカーは、日本メーカーが新世代技術に十分な投資を行えないでいる隙をついて、世界1位と2位のディスプレイ生産メーカーに躍り出たという。
同関係者によると、共通のライバルが姿を消した今、新たな市場競争の局面でかつての結びつきは弱まり、これまでの独占行為を明らかにするメーカーも出てきたのだという。
「人民網日本語版」2013年1月8日