先日発表された経済データを見ると、中国経済は穏やかな回復に向かっていることが分かる。とはいえ、世界経済の足取りは重く、様々な難題と多くの不安定要素を抱えている。中国経済の行方にも注目が集まっている。様々なエコノミストを取材し、今後の中国経済が選択すべき戦略と対策をまとめた。
課題1:アメリカ経済が好転し始めているとはいえ、欧州債務問題の解決が長引いていることから、依然として今後の見通しに不安が残る。中国の輸出は不振が続いており、外需の低迷は既定路線になっているかのようだ。短期的な好転の見込みは少なく、中国で保護貿易主義的措置が強まる可能性が高い。
交通銀行の首席エコノミスト、連平氏:外需より内需拡大を重視すべき
収入分配体系と社会保障制度の調整を通じて、国富を徐々に民間に移行させる。国民が持つ巨大な潜在消費需要を解放させ、長期になるであろう外需不足を補う。 サービス貿易を加速発展させることで輸出構造を調整し、国際市場における新たな潜在消費を発掘する。グローバル化がもたらす利益は、商品貿易だけに留まらない。コンサルティング、会計、法律、医療、文化、スポーツなどの分野におけるサービス貿易には巨大な余地がある。