新興工業国の最大の強みは、低負債率だ。金融格付け会社の研究対象とされた70の新興工業国の平均負債率は、対GDPで39%となった。一方で30の先進国の平均負債率は76%に達した。前者の外貨準備高は10兆8000億ドルに達し、世界全体の3分の2を占めている。そのうち、中国、ブラジル、ロシアの外貨準備高が最も豊富だ。また新興工業国の低い社会保障・福利厚生費も、その発展を促している。
エコノミストは、「新興工業国の株式の時価総額は世界的に過小評価されており、世界全体の4分の1(13兆6000億ドル)にしか達しておらず、現在の経済状況から大きく外れている」と指摘した。ヘッジファンドの投機家、機関投資家は同地域に目標を移しているが、個人投資家にとって同市場は依然として十分な魅力を持たない。ドイツの個人投資家の新興工業国ファンドに対する投資額は100億ユーロ未満であり、ドイツの個人による株投資額の4%未満となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年1月14日