◆北京市の富豪数が最多
同報告書によると、中国の高所得世帯は主に、中国南東の経済が発展した沿海部に分布している。そのうち北京、江蘇省、上海、浙江省、広東省の高所得世帯は2012年に10万世帯を超え、全国の40%以上を占めた。四川省は高所得世帯が最多の内陸省で、西部地区で突出している。寧夏回族自治区、青海省、チベット自治区、海南省は、高所得世帯が最も少ない地域だ。
各地域の1万世帯当たりの高所得世帯の数を分析すると、北京、上海、天津、広東省、浙江省の密度が最も高い。このうち北京の1万世帯当たりの高所得世帯は200世帯以上に達し、中国人富豪が最も密集する地域となった。遼寧省、山西省、江蘇省、福建省、海南省は第二のグループに属し、全国平均水準を上回った。貴州省、チベット自治区、河南省などは全国平均を下回り、1万世帯当たり20世帯ほどとなった。