中国は世界最大のグリーンエネルギー投資国家である。欧米諸国が金融危機などで投資を縮小していた時期に、中国は頭角を現した。国際エネルギー機関は、中国はヨーロッパを抜き、世界最大の代替エネルギーの成長市場になると予測している。欧米のクリーンエネルギー企業は既に中国に注目しており、次々と中国市場に進出し、中国に自社の技術を売ることを目論んでいる。
オーストラリア気象局気象研究センターは、2012年10月に発表した報告書で「中国を『世界環境の悪ガキ』と呼ぶことは益々難しくなってきた」と指摘している。中国が2006年から閉鎖を進めている火力発電所の設備容量は既に、オーストラリア国内の発電量を上回っている。その上、中国は350億米ドルを上回る代替エネルギー技術を輸出している。2013年、中国は更に、世界最大規模となることが見込まれる二酸化炭素排出権取引システムの試行プロジェクトを展開する。